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『ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~』

昔は、ライトノベルというか、ライトノベルの読者層より少し高齢の層を主なターゲットとした作品(「ライト文芸」というそうですが)は、表紙がアレなものですから、なかなか手にとらなかったのですが、いまはすっかり免疫ができなした。
まあ、電子書籍で買っているから(ダウンロード)、レジに持っていくのが恥ずかしいということがありませんので。

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)

  • 作者: 三上 延
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/02/25
  • メディア: 文庫


「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズは、いちおう、この七巻で完結とアナウンスされています。
どの巻も面白く読みました。
疲れたときには、こういう軽い感覚で読める、ミステリー風の小説も必要です。

このシリーズは、古書や稀覯本のうんちくが、謎と緊密に絡んでいるところに特徴がありますが、それは毎回ネタ探しが大変ということを意味し、一定の水準を保つことが困難であることを予想させます。

実際、この第七巻は、シェークスピアの作品集が登場しますけれど、物語の展開には必ずしもこの本である必然性はなく、他の稀覯本でも代替が効きます。

いままでの話がミステリー、謎解きに近い構造であったのに対し、第七巻はサスペンス。
最後の古書のセリのシーンは手に汗握りますね。

この作家はキャラクターの造形が巧みで、栞子さんと大輔くんの関係が楽しいですが、今回はふたりの関係に区切り(けじめ?)をつけました。
あとがきを読むと、スピンオフとか後日談の用意があると書いていて、
「なんだ、完結ではないじゃないか」と、つっみこを入れたくなりましたが、
これだけ人気のあるシリーズ、なかなかファンが許さないのでしょう。
シャーロック・ホームズの時代と変わりませんね。

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『ナポレオンの剃刀の冒険』 エラリー・クイーン [エラリー・クイーン]

エラリー・クイーンが執筆したラジオドラマのシナリオ集です。
論創社から2008年に出版されました。
この続編『死せる案山子の冒険』も翌年出ています。

ナポレオンの剃刀の冒険―聴取者への挑戦〈1〉 (論創海外ミステリ)

ナポレオンの剃刀の冒険―聴取者への挑戦〈1〉 (論創海外ミステリ)

  • 作者: エラリー クイーン
  • 出版社/メーカー: 論創社
  • 発売日: 2008/03/01
  • メディア: 単行本


物語を表現する手段は、メディア技術の進歩とともに、その主役が入れ替わります。
19世紀は小説の時代。
20世紀の序盤はラジオ、そのあと映画、テレビ、という感じでしょうか。

1930年代に、オーソン・ウェルズがプロデュースしたラジオドラマ『宇宙戦争』の冒頭で、臨時ニュースっぽく火星人侵略を伝えたら、全米がパニックになったというエピソードは有名ですが、そのころ、お茶の間(アメリカだけど)では家族そろってラジオに耳を傾けていたのでしょう。

日本でも、昭和20年代NHKラジオドラマ『君の名は』の放送時間、銭湯の女湯から女性客が消えた、というエピソードがあります。
ラジオ、恐るべし。

このブログでも、前に『化人幻戯』のラジオドラマ版を紹介しました。
本格ミステリーは、会話主体の表現に親和性があるのでしょう。

さて『ナポレオンの剃刀の冒険』。
クイーンお抱えの名探偵エラリーが活躍する、国名シリーズなどと同じ設定を使ったもの。
父のリチャード・クイーン警視やトマス・ヴェリー部長刑事も登場します。

ただ、小説のトマス・ヴェリー部長刑事は強面の優秀な刑事ですが、ラジオ版では少し頭の回転の悪い、コミカルなキャラクターになっています。

また、小説では『靴に棲む老婆』や『緋文字』にしか登場しない美人秘書、ニッキイ・ポーターが全編に登場。こっちもコミカルな役どころで、エラリーとは毎回、軽いロマンスを演じます。

そんなふうに、少しラジオ向きにアレンジされているパラレルワールド的なストーリーですが、話の筋は、本格ミステリー。
なにせ、毎回「聴取者への挑戦」が入ります。
ドラマ「古畑任三郎」のイメージですね。

ドラマシナリオには、60分ものと30分ものがあって、特に60分ものは読み応えあり。
さすがに読み(聴き)返しの聞かないラジオですから、細かに伏線をたどらなければならないような複雑な推理はありません。
しかし、けっして“推理クイズ”のような安直なものでなく、しっかりした謎解きになっています。
のちに、シナリオの一部は短編に小説化もされています。『犯罪カレンダー』などがそうです。

『ナポレオンの剃刀の冒険』の白眉は「ブラック・シークレットの冒険」。
稀覯本がテーマになっていたり、ダイイングメッセージがでてきたりと、完全にクイーン・ワールド。
そして、クイーンが長編で何度か使う、犯人を隠蔽する、あのトリックを使っています。
まさか、ドラマシナリオでやることはないだろうと甘くみていた私は完全に欺されました。
エラリー・クイーン、恐るべし。

エラリーとニッキイのやりとりも楽しいシリーズなので、第2弾『死せる案山子の冒険』も読んでみようと思います。

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横須賀「ヴェルニー公園」に行ってきました

JR横須賀駅を降りてすぐ眼の前にあるヴェルニー公園。

公園の対岸にフランス人技師ヴェルニーが建設に貢献した横須賀製鉄所が望めることから、その名がついたそうですが、由来はどうでもよく重要なのは、公園の隣が海上自衛隊の横須賀基地で、対岸がアメリカ海軍の基地であること。
なので、護衛艦や米軍の軍艦を信じられないほど間近に見ることができます。
最近、ネットで存在を知りました。

初めて行ったのが5月下旬。そのときはこんな感じで護衛艦を拝めました。
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(左のデカいのが「いずも」。先週一般公開で乗艦したフネ。
右のは護衛艦「いかづち」)

どのフネが停泊しているか、もちろん事前に知る方法はなく、期待のフネが見られるとは限りませんが、有事でもないかぎり、なにかしらは泊まっているそうです。
梅雨の合間の貴重な晴の土曜日。新しく購入した望遠レンズの試しを兼ねて、2度目のヴェルニー公園訪問に向かいました。

駅を降りると、前回とは比べものにならない人混み。
なんと、横須賀基地の一般公開の日でした! なんという偶然、というか幸運。
試験艦「あすか」が一般公開されてたので、早速行列に並びました。だんだん行列が苦でなくなってきた(^_^;)
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(試験艦「あすか」全長151m、基準排水量4250トン)

「試験艦」とは、海上自衛隊が開発中の兵器、技術を実際の艦に搭載して試験を行うためのフネ。
国産の対空戦闘システムFCS-3が「あすか」で試験されました。
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(艦橋に付いている、白い正方形のものが、対空戦闘システム用のフェイズド・アレイ・レーダー)

おなじみ、軍艦旗に敬礼。
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艦上からは、いつもは見られない角度から、数々の軍艦を見ることができました。
まず、アメリカ海軍アーレイバーク級ミサイル駆逐艦「マクキャンベル」
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いわゆる「イージス艦」です。
さらにイージス艦2隻。
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手前のが同じくアーレイバーク級「カーティス・ウィルバー」。
奥のは番号が見えないので、不明(^_^;

おおすみ型輸送艦「しもきた」
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空母艦型ですが、ヘリコプターの運用がメインの「いずも」とは違い、地上部隊(陸上自衛隊)を輸送・揚陸するフネです。
近年では、災害時に能力を発揮しています。
「輸送艦」という穏当な艦種を称していますが、国際標準では「ドック型輸送揚陸艦」に分類されます。
「揚陸艦」というと、「機動戦士ガンダム」の「ホワイトベース」もそうですね。

今回のイベントでは、なんと潜水艦を近くで見ることができました!
どこの海軍も、潜水艦のガードは堅い。
軍事技術が詰まっている、秘密の塊です。
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(潜水艦「こくりゅう」の艦橋部分)
そうりゅう型潜水艦「こくりゅう」は、2015年に竣工した新鋭艦。

「そうりゅう型」は、オーストラリアの次期潜水艦の候補としてフランスと最後まで争ったフネ。
これを一般人にこんなに近くで見せていいのだろうか……と訝りながらも写真をとりまくり。
表面がごつごつしているのは、音響を吸収する特殊なタイルが貼ってあるからです。
ソ連崩壊直後のロシアの潜水艦は予算不足でこのタイルがところどころ取れたままだったのを思い出します。

当日は都心で初めて30℃を超えた暑い日。
すっかり日焼けして帰ってきました。
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