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『ルパン対ホームズ』 モーリス・ルブラン

前回、『ルパン対ホームズ』に言及したので、これを機に読んでみました。
初読です。

ルパン対ホームズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ルパン対ホームズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: モーリス・ルブラン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: 文庫


子供のころ、ポプラ社版などで「ルパンもの」に親しんだ方は少なくないようですが、私はそもそも怪人二十面相シリーズを含め、ポプラ社版のジュブナイルを読んだ経験がなく、ルブラン・デビューはだいぶ遅く、ハヤカワ文庫で新訳がスタートしてからでした。
『奇岩城』に続いて2作目です。

(閑話休題ですが、ハヤカワのルパン・シリーズ新訳計画は、頓挫したものと思っていました。ところが、この『ルパン対ホームズ』が2015年に出ました。完全復活かは不明ですが、期待しています。『813』を読みたいのですが、新潮文庫版の訳があまりに古く、挫折したので)

『ルパン対ホームズ』は、題名のとおり、イギリスの名探偵シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンの対決を描いた作品。
ただし、巻末の解説にもあるとおり、原書ではシャーロック・ホームズではなく、綴りを微妙に変えたHerlock Sholmès エルロック・ショルメという名前のイギリス人探偵。
相棒もワトスンでなく、ウィルソンだそうで。
ルパン・シリーズに初登場したとき(「遅かりしシャーロック・ホームズ」の雑誌掲載時)は、シャーロック・ホームズと堂々と名乗らせていましたが、単行本刊行時にはショルメに変わったとのこと。
それ以降、ホームズに限りなく似たショルメというキャラクターで統一されていますから、ほんとうは『ルパン対ショルメ』と訳したほうがいいのかもしれません。
(と申しますか、原題どおりに訳せば、そうなる。)

しかし、日本ではシャーロック・ホームズと表記した翻訳がほとんど。
まあ、いまさら、エルロック・ショルメって言われても、「誰?」ですよね。

ただ、『ルパン対ホームズ』を読んでいると、「ホームズ」はホンモノならしないようなヘマをするし、「ワトスン」は役立たずの情けない男ですから、やっぱり別キャラクターとして考えたほうが疲れません。

話の方は、特筆するべきところはなく、江戸川乱歩の通俗モノのほうが面白いくらい。
ルパンにはたくさんの手下がいるので、ほとんど単独で立ち向かう「ホームズ」に勝つのは当たり前で、アンフェア。
ルパンものに特徴的なのは、アルセーヌ・ルパンが事件関係者の女性の心を奪い、すっかり共犯者にしてしまうところ。軽いラブ・ロマンスが必ずつきもので、そこはコナン・ドイルや江戸川乱歩とは異なる点でしょうか。
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コメント 1

円卓の騎士

あたしゃルパンてのを読んだことがなくてね。何でも泥棒の話だ
てんで、端から受け付けなかった。なんたって泥棒が大嫌いな
もんだからよ。

しかもホームズと対決するとか言いだした。こっちは大のシャーロキアン
で、それだけでも鼻持ちならんと一人で息巻いていたわけよ。

したがってだ、一字たりとも読まず、今後も読まないであろう。
by 円卓の騎士 (2017-08-06 20:43) 

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