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石持浅海『玩具店の英雄』光文社文庫

【円卓の騎士さんからの感想です】

 ようやく読みました。以前にいささかきついことを私は彼の作品について書いています。それは本心ですが、それゆえに彼の作品を買うことには多少抵抗が生まれています。ですがこれは「座間味くん」シリーズです。彼の中では一番いいシリーズだと思っています。ですので買って読んでみたというわけです。

玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)

玩具店の英雄: 座間味くんの推理 (光文社文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2015/02/10
  • メディア: 文庫


 さて感想ですが、やはりこのシリーズはいいです。「座間味くん」は依然として名前が明かされませんが、登場時とは違い、安楽椅子探偵になっています。刑事と科学捜査系の人から事件を聞かされ、探偵が推理する、という形式。

 ここで事件はほとんどが警備畑の話になっています。その辺りも目新しい訳ですが、話を聞いた探偵が思いがけぬ推理を展開してみせるというのは私の好きな形式です。これは短編集で、厳密さよりも切れ味で勝負する作品群。全七作品が収録されています。

 私が不思議なのは何故「玩具店の英雄」が表題になったのかということ。集中では一番とは思えません。一番は、集頭の「傘の花」だと思う。政治家がギャラリーから出てきたところで、SPのいるなか暗殺されてしまう、これは防ぎきれなかったのか、という問題から推理が始まります。これはよいと思いました。

 次によいと思ったのは、「警察官の選択」です。推理の結果も明かさない方がいいという結論に達していますが、無理のない推理で、なかなか面白いと思いました。

 後は、作家の特性ではありますが、文字通りいささか「無理筋」でありまして、うーん、と首を振りたくなるのもあります。私個人で言えば、「玩具店の英雄」は集中では真ん中より下だと思う。

 安楽椅子探偵という形式が大好きなので、点数は甘い方だと思います。しかしこの『玩具店の英雄』を読んだ結果、やはりこの作家は、このシリーズが一番好ましいように思いました。すでに次の作品が出ているようです。文庫になったら買おうと思います(済みません、まだ十分に警戒心が解けないのです)。
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