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『シャドー81』 ルシアン・ネイハム

ハヤカワ文庫から再刊された『シャドー81』を読みました。

シャドー81 (ハヤカワ文庫 NV ネ 4-1)

シャドー81 (ハヤカワ文庫 NV ネ 4-1)

  • 作者: ルシアン・ネイハム
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 文庫


冒険小説の名作として有名な作品ですが、このたび初めて読みました。
1970年代後半に新潮文庫から出版されたものの、永く絶版に。今回、ハヤカワ文庫にホームを替えて登場です。

「ジャンボ・ジェット」ことボーイング747の後方にぴったりと貼り付いた戦闘爆撃機。戦闘爆撃機のパイロットは要求が受け入れられない場合はジャンボ機を撃墜すると脅迫。
状況設定は知っていました。それでも、戦闘爆撃機がジャンボ機をロックオンしてからは読んでて手に汗握るハラハラ感。
はたして犯人は、どうやって要求した金塊を回収し、そしてどうやって逃走するのか?
30年前の作品ですが、古さはまったく感じませんでした。

ただ、ジャンボ機を戦闘爆撃機で狙うまで、約200ページかけています。犯人の準備過程をじっくりと描いたためです。
この部分はややサスペンスに欠け、テンポが悪いのが弱点です。しかし、ここを我慢して乗り切れば、ド派手なハイジャック劇が楽しめます。
作者のネイハムの小説はなぜかこの『シャドー81』のみ。もし米国であまり話題にならなかったとしたら、前半の重さのせいかも。イギリスだったらこの重厚な作風でもヒットしたでしょうね。

ちなみに、ハイジャックに使われる高性能な戦闘爆撃機 TX75E は、架空の機体です。
イギリスが開発した「ハリヤー」のように、垂直離着陸が可能という設定。
垂直離着陸可能な軍用ジェット機の開発はたいへん困難。
西側諸国で実用化されたのは実質「ハリヤー」とその派生型のみ。

現在米国が開発中のステルス戦闘機F35ライトニングのタイプのひとつ、F35Bは本格的な垂直離着陸機。映画「ダイハード4.0」にも登場しています。
F35の空軍仕様(垂直離着陸能力がなく、普通に滑走路から離陸するタイプ)のF35Aこそが、航空自衛隊の次期戦闘機の本命だと思いますがいかに。
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コメント 2

天下布武

一読、ゴルゴ13の顔が浮かんでしまいました。

ほんとどうやって・・と思います。犯人。

やっぱり、バランス悪いとヒット難しいですね。

じっくり準備期間を描くから面白いのであって
(読んでいけどそう思います)それがあるから、
ただ、追っかけて、脅して、要求を呑ます、という
だけでなくどうころぶかわからない厚みが出てくると
(予想ですけど)思うのに、それがあるからかったるいから
ヒットしない、ということがやはりあるとしたらちょっと寂しい気も
しますよね。あ~それだけ欠点がつまってちゃ、ね。


空には確かに垂直離着はいらないかもですね。
実際は日本やアジアは国土がこちゃこちゃしてるからいいかも、と
思えますけど、役に立つ頃には修羅場も半ばすぎという時期ですね。


映画「野性の証明」のラストシーンの松方弘樹二佐ヘリと地上高倉健の
銃撃戦のような戦いはアジアでありそう。
by 天下布武 (2008-10-09 02:22) 

天下布武

↑ 「空には確かに」ではなく、「空自には確かに」の
誤りです。
ついでに言えば「読んでいけど」→「読んでないけど」の誤り。

訂正し、押切もえの真似でおわびします。

「       」 (←真似の最中。顔真似なので台詞は無いです)


合宿、みなさん満喫してねーっ^^
by 天下布武 (2008-10-09 02:27) 

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